11月に入り、電車に乗ったり街中を歩いていると、ようやくネクタイをしている方が増えたように感じます。
世の中の流れに、徐々に受け入れられなくなってきたネクタイ。
これからさらにネクタイをする方は減っていくんだろうなと思いますが、きれいめなウールのスーツにはネクタイがある方が素敵だなと改めて感じました。
で、今日はおすすめのネクタイの話、なんてことはなく(笑)、ファッションの楽しむにおいての思考についてしシェアしたいと思います。
一見自分のスタイルでもなさそうな、業界が推している変わったネクタイを買ってみた
秋口に、こんな変わり種のネクタイを2本ほど買ってみました。
「パネルストライプ」という柄のタイで、1930年代から50年代にかけてアメリカで流行したものだそうです。
不規則な配色や柄の幅が面白いネクタイで、とても新鮮に映りました。職場によってはNGをいただきそうなタイですが、幸いファッションのお仕事をしているので、目をつけられることもありません。
具体的には、ビームスさんがこのネクタイを推していたということで、おすすめに乗っかってみました。
最初のうちは目が慣れずに「変わったネクタイだなー…」なんて感じていましたが、今では好きになりました。
で、「このネクタイがおすすめだよ!」なんてことが言いたいわけでもなく。
経験したことのないものを試してみるってのは、面白いし新たな気づきがあるなと改めて感じたのです。
僕は、年齢はアラフォー。
この歳になってくると、自分の好みもある程度ハッキリしてきますし、
「あっ、それはどうせ流行りものでしょ…」
「いやいや、コレはないでしょ…」
「業界が売りたいだけでしょ」
なんて、エラそうに振舞ってしまうことも多々あるんです…。
それを試してもいないくせにね。いやー、自分、ダサい。
自分が試してもいないものを否定するってのは、正直あまりカッコいいものではないのかなと。せめて、試着だけでもしてから答えを出すのも遅くはないなって思ったのです。
自分の軸やスタイルを持つのも大事なことだけど、常に自分の中に「新しいものを受け入れてみるスペース(余裕)」を作っていくのも大事だなと。
最初のうちは違和感しかなかったりするんだけど、気づいてみたらめちゃめちゃめちゃハマっていたものだってありますから。
先日、ブログでご紹介したバブアーも、昔は「どうせベトベトでクサイんでしょ!」なんて決めつけて拒否していたものですが、思い切って飛び込んでみたら、まんまとハマっていました。
もし、自分のこだわりだけに固執していて色々なものを拒否していたら、素敵なものと出会うチャンスをなくしてしまったかもしれない。
なんて考えたら、飛び込んでみてよかったわーなんてしみじみとしたわけです。
ファッションに限らず、色々なものに言えるなーと。
他にも美味しい定食屋さんがあるはずなのに、いつも同じ定食屋さんに入っちゃうんですよね…。
他にもっと違った美味しさのメニューがあるのに、いつも同じものばっかり注文しちゃうんですよね…。
大戸屋に行くと、いつも黒酢あん定食ばっかりなんですよー(笑)
もちろん、それが悪いことではなく、安心ゾーンを持つことも大切だと思います。
それに、なんでもかんでも全部試す余裕はなかなかありませんから。
でも、たまに「いつも同じやし、たまには違うとこ行ってみようかな」なんて感じて、入るお店。
「なんか、ちょっと入りにくそうだけど、勇気を出して入ってみるか…」なんてところに、新しい価値観、新しい出会いが待っていたりすることも。
もちろん、大失敗も少なくありませんが(汗)
ファッションセンスを磨くにも、自分の価値観の外にあるものを一旦受け入れてみるって作業は大事だなって感じています。自分にも言い聞かせる(笑)
自分のスタイルってのは、元から自分の思っていたもの単体ってよりかは、元々自分が持っていたものに、一回そこから離れて色々なものにチャレンジしてみて、「やっぱり俺はコレだな」ってのが、自分のスタイルになっていくのかなと、最近はちょっぴり腑に落ちてきました。
自分のスタイル作りには、もしかしたら寄り道が必要なのかもしれない。
そう感じるこの頃です。
それでは、今日のブログはここまで。
いつもお読みいただきありがとうございます。
また次の記事でお会いしましょう!