ファッションに関わらず、「その道の専門家がおすすめしているもの」って魅力を感じる方が多いと思います。
例えば、プロの料理人が選ぶおすすめのイタリアンのお店や、選りすぐりの食材。
プロミュージシャンがこぞって使う、フェンダーのエレキギター。
ファッションのプロがおすすめする、オールデンやクロケットジョーンズの革靴に、バブアー、リーバイスなど。
その道のプロがおすすめするものは、自分たちよりも「その道に関しての圧倒的な経験や知見があるから」こそ、説得力や安心感があります。
また、古くから続いている老舗ブランドのアイテムは、今まで続いてきただけあって、素敵なプロダクトも少なくありません。
実際に手にとってみることで、「あの人がおすすめしていただけあって素晴らしいアイテムだな」なんて感じたり、「さすが、100年以上続いているわけだな…」なんて納得したりします。
今の時代はプロが発する情報をスマホですぐにゲットできますし、センスをショートカットして磨ける素敵な時代です。
でも、「プロのおすすめ」も「長く続く老舗ブランド」も、どちらも「自分以外の誰かが決めた価値観でしかない」という視点を持つこともできます。
自分が本来持っている素の感覚も大事にしていきたいと思うのです。
もちろん、自分だけの価値観だと、どうしても視野が狭くなってしまいがちです。プロのおすすめなど「他人の価値観」を自分に取り入れることで、新たな知見や経験を得ることができます。
「あー、こんなアイテムもあったんだ、意外といいかもしれない」
「もっと早く知りたかったなあ…」
こんな感想は、自分の殻にこもっているだけではなかなかできない経験かと思います。
ただ、プロのおすすめや老舗ブランドが必ずしも全てがいいとは限りません。
そのプロと自分は趣向が合わなかったりすることもありますし、革靴を履かないライフスタイルの人に、いくらオールデンやクロケットジョーンズの魅力を語っても、あまり得るものはないのかなとも感じます。
↑は、先日ブログでご紹介した「ユニクロU」のモックネックセーターです。
コレをおすすめしているファッション専門家の方はあまり見かけませんし、お店に行ってもあまり売れている感じはしません。おそらく年明けあたりに大幅値下げして、在庫を売り切るんじゃないかなって予想しています。
おそらく世間的には「気にとめるほどでもないただのセーター」なんでしょう。「ユニクロ?つまらんね…」なんて思う方もいるはずです。
でも、個人的にはかなりの名作セーターだと思っています。
着心地、使い勝手の良さ、雰囲気、非常に気に入っていて、最近はコレばかり着ています。
老舗ブランド「ジョンスメドレー」のセーターも持っていますが、コチラの方が今は圧倒的に活躍しています。なんなら、ボロボロになってほしくないので、もう一着同じものを買っとこうかななんて(笑)
洋服選びでもレストラン選びでも、自分が何を選んでいいのかさっぱりわからない状態であれば、プロの意見を参考にすることは非常に有効だと感じます。失敗が少ない道でショートカットできますから。
でも、ある程度見る目が付いてきたら、その時は本来自分が持っている感覚を大事にしてモノ選びしてもいいんじゃないかって思います。
プロがおすすめしなくとも、老舗でなくとも、自分が気に入っていれば安かろうと高かろうと、どちらでもいいじゃんって。
その自分の感覚が、「自分ならではの味」になっていくような気がしてなりません。
他人が良いといった人生よりも、自分が良いと思う人生を歩んだ方が楽しいと思うんです。ちょっと大げさかもしれませんが…。
もちろん、自分だけの感覚では考えが偏ってしまうこともあるので、第三者の意見を取り入れるのも大事だと思います。ただ、それだけになってしまうと、本来の自分の色ってのは薄くなってしまう。
自分の感覚も忘れずに大事にしながら、自分の外側にある価値観も取り入れて上手にミックスしていく。
そうすることで、ファッション、そしてファッション以外もさらに楽しくなってくるんじゃないかなって感じます。
本日は、少々読みにくいブログでしたが、最後までお読みいただきありがとうございます。
また次のブログでお会いしましょう!