今年ももうわずかということで、仕事納めでゆっくりしている方、お仕事の方、色々いらっしゃるかと思います。
さて、ファッションのお悩みで定期的に見かける「身長が低いのですが、どうしたらかっこよくおしゃれに見えるの?」
という質問。
僕も御多分にもれず身長は低く足も短いのですが、今日はこちらにお答えしていこうと思います。
僕らはどうしても自分に持っていないものをほしがる
身長が低い場合、どうしたらスラッとしたおしゃれに見えるのか。
一般的には、
「パンツと靴を同じ色系統、例えば黒いパンツに黒の靴を履いて足の境目を見せないようにすると、足がつながっているように錯覚し足長に見える」
「腰の位置がわかってしまうと足が短いのがわかるので、少し長めのトップで腰の位置をボヤかす」
「パンツの裾をためてしまうと足が短く見えるので、ジャストか九分丈くらいでスッキリ見せる」
などなど、足を長く見せ、相対的に身長を高く見せるテクニックはたくさんあります。
それでお悩みが解決して、日々楽しくファッションを楽しめるなら、こういったテクニックはぜひ取り入れていただきたいと考えています。
やっぱり自信を持っておしゃれを楽しむのが一番ですからね。
では、身長の低い僕はこれらのテクニックを取り入れているかというと、正直なところあまり気にしないで楽しんでいます。
例えば、黒いパンツに黒い靴を持ってくると、僕は下半身が重たく見えてしまうなーと感じるので、靴はパンツと別の色を履くことも多いです。
黒パンツに白スニーカーという、もっとも足が短く見える組み合わせも楽しみます。
それに、そのテクニックにとらわれてしまうと、その組み合わせでしかコーディネートが組めなくなり、おしゃれを楽しむ幅が狭くなってしまうのではと考えています。
もちろん、色々な組み合わせを楽しまなきゃいけないなんてことはありませんが。
それに、冷静に考えてみたいことがあるんです。
「足が長いとカッコよくて、短いとカッコよくない」
コレって、本当にそうなんでしょうか。
少なくとも、自分の周りには足が短くとも身長が低くとも、おしゃれでかっこいい方がたくさんいますし、身長が高い方でおしゃれで素敵な方、どちらもいます。
なにより、ファッションで素敵に見えるかどうかは、足の長さや身長だけで決まるものではないのかなと。
バンド演奏やオーケストラで例えるなら、ギターだけ素晴らしい演奏をしても、バイオリンだけスゴ腕の人が集まっても、他のパートがガタガタだったりすれば、聴衆が感動するような演奏にはなりません。
ファッションも、色々な要素のバランスがとれて「あの方は素敵だなー」という感情が生まれるのであって、どこか単体ではそうはなりにくいと思うのです。
最近、180cm以上身長がある男性のファッションのお悩みを聞く機会がありました。
その方は、
「身長が高いと何を着てもカッコつけに見られる」
「もう少し身長が低ければ、着れる洋服がもっとあるのに…」
という悩みを打ち明けていました。
身長の低い方が憧れる高身長。
そんな憧れの高身長の方は、「もう少し身長が低ければ…」と嘆いているのです。
身長が低い方は、高身長をうらやみ、身長が高い方は身長が低いのをうらやむ。
いやー、僕ら人間って、どうしてこんなにも無い物ねだりなんでしょう(汗)
隣の芝は青いってのと、似ているのかもしれない。
僕らは、今この状態で在るだけでも十分に素晴らしいってことを、もしかしたら忘れてしまっているのではないでしょうか。
少なくとも、身長の高低だけで人の魅力が決まるなんてことはないのかなと感じます。
まずは、現状ここに在る自分で十分に素晴らしいと自分を認めてあげて、自分ならではの輝き方を探していく。
僕は、そんな楽しみ方でファッションを味わっていきたいと考えています。
いつもお読みいただきありがとうございます。
今年もあと2日。
来年は、どのようにファッションを楽しんでいきますか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!