こんにちは、コウヤマです。
今回は、個人的な愛用品をご紹介するコーナーです。
正直なところ、誰の役に立つかというのは微妙なところですが、「こんな洋服もあるんだな…」という視点でお読みいただけたら幸いです。
ご紹介するのは、ネイビージャケット。
男の定番アイテムですが、ちょっぴり変化球。明るめのネイビー(もはやブルー?)に、仰々しさのあるダブル仕様。
3年ほど前にパターンオーダーしたものなんです。
3年前というと、自分が個人向けスタイリストを始めたばかりの年。仕事は、全くありませんでした…(泣)
ある時「なんだか、スタイリストっぽく見えない」と言われたことに大きなコンプレックスを感じ、「どうにかして専門家っぽくみせたい…」なんて考えた末に出てきた答えが、「ダブルのジャケットでも着てみよう」というものでした。今考えると安直ですね…汗。
(ファッションの専門家として、これから自分を売っていかなければいけない時に、専門家っぽく見えないというのは大きなリスクだと思うのです)
ただ、ダブルのジャケットはわりと主張するアイテム。圧倒的に着ている人が少ないため、着ているだけでもそこそこ目立ちます。派手な柄物にしようものなら、「ファッションの専門家」というよりも「チャラチャラした兄ちゃん」にもなりかねません。
というわけで、ファッション業界の人間ということを匂わせつつも、安定感のあるネイビー無地の生地をチョイスしたんですね。
ダークなネイビーでも重厚感が出てよかったのですが、明るめの色の方が僕の顔映りが明るく見えて、結果的に成功でした。
チョイスした生地は、通年使えるざっくりとした素材感の生地で、イタリアの「ビエレッシ」というブランドのものです。イタリアの生地は、発色が本当にきれいで惚れ惚れします。
先日も、プロカメラマンの方に「そのジャケットは生地が本当にきれいですね」と言われました。カメラマンの方って、素材の良し悪しに敏感な方が少なくない気がします…。
上質な素材を使った洋服は、僕らおじさん世代の見た目をより引き立ててくれます。どうしても若い頃に比べると、肌ツヤが変わってきたりしますから。(ここ数年ひしひしと感じます…泣)
素材の助けを借りるのも、若々しさや清潔感を保つための方法として有効だと感じます。
と、当時仕事が全くなく稼げていないにも関わらず、ジャケットをオーダーするという暴挙に出たのですが(汗)、服バカをお許しくださいということで…。
着たり着なかったりして長く付き合っていくネイビージャケット
2016年にオーダーしてから、しばらく撮影やお仕事の際に着ていました。
が、その後も自己研鑽のために、新たなタイプのジャケットをオーダーしたり他ブランドの既製品を購入したりで、あまり袖を通さなくなってしまったんですよね。
しばらくハンガーにかかっている状態が続きましたが、最近のプロフィール撮影で久しぶりに着用したんです。
古臭く見えないし、3年経った今でも新鮮味を感じることができました。
ベーシックな無地のネイビージャケットって、シンプルゆえに飽きてしまうこともあるんです。それでちょっぴり主張のある柄物や、他の色のものに浮気してしまう。
でも、時を経てしばらくするとまた着たくなってくる。そして、また新鮮味を感じさせてくれるような魅力があるんです。当時とは違うシャツやネクタイを合わせるのも新鮮。
浮気したからこそわかる、ベーシックの良さ(笑) コレが女性だったら、色々と問題がありそうですが(汗)、洋服は色々試さないとわかりませんからね…。
ファッションには流行が少なからずありますし、自分の見た目や嗜好も変わっていきます。あと3年、このジャケットを着ているかどうかはわかりませんが、できる限り長く付き合っていけたらと考えています。
一つのものにこだわってカッコよく見えることもありますし、古臭く見えてしまうこともありますから。この辺は柔軟に対応していきたいなと。
ネイビージャケットは、男性のクローゼットの中に一着あって損はないアイテムだと感じます。
もちろん、人によってライフスタイルは異なりますから、ジャケットを全く着ないという方におすすめするつもりはありません。
休日に遊びで着るくらいなら、僕が着ているような「カッチリ系ジャケット」ではなく、ジャージージャケットやニットジャケットの方がいいかもしれませんね。一口にネイビージャケットといっても、様々なタイプがありますからね。
今回は少々マニアックでしたが、自分が制服として着ているネイビージャケットをご紹介させていただきました。
クールビズ。ノーネクタイ。ストレッチ素材。スニーカー通勤。
時代はどんどん服装のカジュアル化が進んでいますが、たまにはカチッとしたジャケットを着てネクタイを締めるのも、背筋がピンと伸びていいものです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!